今回の記事では
退職代行の物語を描いた
さよならブラック企業 働く人の最後の砦「退職代行」(2020年10月12日発売)のあらすじを紹介したいと思います。(ネタバレあり)
とても感動する内容ですので興味のある方はぜひご覧ください。
- 作品名:さよならブラック企業 働く人の最後の砦「退職代行」1巻
- 連載:ヤングキングコミックス
- 発行:少年画報社
- 作者:外本ケンセイ
- 監修:小澤亜希子弁護士
- 発売日:2020年10月12日
登場人物紹介
はじめに主な登場人物を紹介します。
水城 リコ
主人公。幼い頃から何事も最後まで成し遂げられない「逃げ癖」がある。
ブラック企業で派遣社員をしていたが上司に逆らい解雇される。
電車で出会った弁護士のもとで退職代行業務を行うことになる。
不知火 基子弁護士
さくらぎ弁護士事務所に所属する弁護士。
仕事に悩んでいた水城リコの人生を変えた存在。得意分野は退職代行。
ブラック企業を淘汰することを最大の目的としている。
宮崎 正也営業統括
水城リコが勤めていたブラック企業のブラック上司。
ノルマを達成できない社員を徹底的に恫喝する。
自身も必死に今の地位を守ろうとするが・・・
縣弁護士
さくらぎ弁護士事務所に所属している弁護士。
一見クールで不知火弁護士と対立する場面もあるが
退職代行に熱意を持っている。
【ネタバレ】さよならブラック企業のあらすじ
第1巻のあらすじをネタバレありで感想を交えて書いていこうと思います。
第1話:退職は「逃げ」ですか?
ブラック企業で悪名高い「コールドリーマー」で派遣社員として働く水城リコ。
コールドリーマーでは優秀な社員はとことん優遇され、皆から褒め称えられるができない社員は会社全体の嘲笑の的にされる社風です。
そんな会社で働くうちにリコはいつしか月曜日が大嫌いになっていきます。
ある日、リコのグループのリーダーである青島がブラック上司の宮崎に激しく恫喝され、「明日も頑張ろう」と言った翌日に飛んでしまいます。
自分がしっかりしなかったから青島が飛んでしまったと感じたリコは自分を追い詰めて頑張ってしまう。
そんな日々が3ヵ月続き、休日出勤も当たり前だったある日、通勤途中の電車でなぜか涙が止まらなくなってしまうリコ。
そんなリコの様子を見て、向かい側に座っていた不知火弁護士はそっとハンカチを差し出し、リコをカフェに誘いだします。
カフェで不知火弁護士に「耐えていればいずれ報われるなんて考えは自分を殺す」「人生の選択肢は無限にある」と諭され少しずつリコの心が解けていきます。
後日、いつものように社員を恫喝するブラック上司宮崎に対して「社員は会社の消耗品じゃない」と反抗する道を「選択」します。
その結果リコは派遣の契約を打ち切られ、路頭に迷ってしまいます。
「これからどうしよう」と呆然とするリコの目に写ったのはカフェでもらった不知火弁護士の名刺でした。
第2話:「辞めさせない」会社
いつの間にか名刺に記載されている弁護士事務所を訪ねるリコ。
入り口の前でばったり不知火弁護士に出会いそのまま中へ連れて行かれ「よろしくね」と大量の仕事を任されます。(入社はしていない)
名刺をみて退職代行について気になっていたリコが不知火弁護士に訪ねていたところ「うちの社員を辞めさせやがって」と強面の社長が乗り込んできます。
気後れもせず「私はあなたを救ったんですよ」と不知火弁護士は社長に言い放ちます。
第3話:「邪魔者」は出て行け
乗り込んできた強面社長の自動車整備工場では月120時間の残業とパワハラが横行しており、時間替え手当も工具の立替金も支払われていませんでした。
さらに、社員が退職を再三申し出ても「後任が見つかるまで」と2年間に渡り引き止め、慰留ハラスメントを行なっていたことを指摘。
訴訟ではなく、退職代行で済ませ、社長を救ったと主張。
不知火弁護士の主張を「くだらねぇ」と切り捨て「自分の意思も伝えられねえ奴に社員としての価値なんかあるか?」と攻め寄る強面社長。
その一言にリコがキレ、「価値のない人間なんていない」退職者は「自分の命を守った」と強面社長に怒鳴ってしまいます。
縣弁護士に「部外者は出て行け」と言われ反省するリコであるが、同じように退職で悩んだいる人を助けたいと言う気持ちが強くなります。
部外者じゃなければ、退職代行に関わることができると考え、さくらぎ弁護士事務所で雇ってもらうようお願いし、リコの新たな生活が始まります。
第4話:「ブラック企業」を許さない
出張に出かけていたさくらぎ法律事務所の所長桜木がお土産を持ってくるシーンから始まります。
良い人そうに見える桜木ですが、様々な苦言を呈してきます。
リコに対して「弁護士事務所の仕事は甘くないが大丈夫か?」
不知火弁護士に対して
「あまり水城リコに肩入れしすぎるな」
「強面社長の言い分もわからんでもない」と言ってきます。
しかし、不知火弁護士は「私は私のやり方でブラック企業を淘汰する」と一歩も譲りません。
第5話:「夢」ってなくちゃだめですか?
リコがさくらぎ弁護士事務所に入ってはや3ヵ月。
任された主な業務は弁護士と依頼者との面談の記録係です。
非常に充実感を感じながら働いていたある日、退職代行の依頼者の女性を街で見かけます。
依頼者の女性に対して「なんでも話してください、お力になります」「仕事はお金じゃなく、夢ややりがいですよね」と語るリコですが
「夢ってなくちゃダメですか?うるさい!」と虚ろな目で言い返されてしまいます。
「落ち着いてください」となだめるリコですが、平手打ちされ「黙れ」と依頼者の怒りはおさまりません。
第6話:無責任な「頑張れ」はいらない
依頼者からのクレームとなり出張中の不知火弁護士に変わり、縣弁護士と依頼者、リコの3人で話し合いが始まります。
助けたいと思ったリコに対して「自分が気持ちよくなるために言っている」と依頼者は怒ります。
仕事が好きで楽しくて充実している人に自分の気持ちなんてわからない。自分はもうすでに頑張っているのにこれ以上頑張るのか。いつになったら頑張らなくてよくなるのか。と依頼者は続けます。
人には侵してはいけない領域があると痛感したリコでした。
第7話:ブラック企業の「幸福」
不知火弁護士の出張中、縣弁護士のサポートを任されたリコですが次の依頼者はリコがかつて勤めていたブラック企業「コールドリーマー」の社員の尾見でした。
高待遇に惹かれてコールドリーマーに入社したものの、長時間労働に強い圧力に耐えきれず
さらに成績を出せない社員には見込みのない顧客リストしか回ってこない悪循環により追い詰められ
ついに友達に悪徳案件を売ってしまいました。
友達の元にはさらに激しい営業がブラック上司宮崎より成され「距離を置きたい」「信用してたのに」と言われ、ショックと過労で倒れてしまいます。
第8話:俺の人生は「バラ色」だ
倒れて家で寝込んでいる尾見に対してブラック上司宮崎が家にまで押しかけ「勝手に倒れてんじゃねー」「損害賠償請求するぞ」と玄関先で怒鳴り散らします。
それに耐え兼ね、リコのいる退職代行に駆け込んだのでした。
「損害賠償はハッタリです」と言う縣弁護士に対して「あの人はほんとめちゃくちゃなんです」と尾見はおよび腰です。
縣弁護士は「人は皆弱者です。永続的に強いものなどいません」と諭します。
一方のブラック上司宮崎ですが、決起集会を開き社員全員を支配し「俺の人生はバラ色だ」と優越感に浸っています。
そんな宮崎ですがある日「降格」を言い渡され、決起集会で支配していた社員の部下となってしまうのでした。
第9話:「働く」意味って何ですか?
尾見の退職をコールドリーマーに言いわたす際、宮崎が降格になったことを知った一同。
ブラック上司が降格したおかげで退職代行はスムーズに進み、尾見の私物を回収して帰る途中、元ブラック上司宮崎に出くわしてしまいます。
以前盛大に宮崎と言い争ったリコに対して「仕返しか?」「お前らはただのゴミだ」と宮崎は尾見の私物を踏みつけて詰め寄ります。
今回もリコはキレ、「尾見さんの私物を踏みつけるな」「結局降格になって、あなたにとって働くって何なんですか」と言い放ちます。
「知るかよ」と呆然と立ち尽くす宮崎でした。
そんな中、出張中だった不知火弁護士が戻ってきて第1巻は終了となります。
監修している小澤弁護士はどんな人?
小澤弁護士は退職代行に強い熱意を持った弁護士です。
過労で家族を失った経験からブラック企業を淘汰するために活動をしています。
詳しくは漫画の中で説明されているので気になる方はぜひ読んでみてください。
小澤弁護士の所属しているセンチュリー法律事務所の退職代行についてはこちらの記事をご覧ください。
https://baycounty100.com/reputation-century/
第2巻の発売はいつ?
第2感の発売は2021年春ごろとなっています。
続きの気になる方は毎月第2・第4月曜発売のヤングキングコミックで読んでみてください。