仕事が長続きせず、職場を転々とする女性は意外と多くいます。すぐに会社を辞めてしまう人はあまり良い印象を持たれません。
しかし、職場を転々とする女性の中には、真面目に仕事したり、活き活きと楽しそうに仕事をしたりなど、問題点が見当たらない女性もいます。
では、なぜ何の問題もないはずの女性が職場を転々としているのでしょうか？
仕事が長続きしない女性の特徴
入社してから何の問題もなく仕事をしていたのに、しばらくすると会社を辞めてしまっている。急に職場から消えるので驚く人もいるでしょう。
そんな仕事が長続きしない女性にはどのような特徴があるのでしょうか？
真面目で素直すぎる
上司のご機嫌を取ることがうまかったり、権力を持った人を味方につけるなどすると、仕事や評価が得られることがあります。そのため、現代社会では少しズル賢く、うまい立ち回ることも重要です。
しかし、真面目すぎる人はやるべきことはやる、誤りは誤りなど、考え方が固いと柔軟な立ち回りができません。
上司や取引先などが相手で引き下がった方が円滑になる場面でも正論を貫こうとするでしょう。真面目すぎると融通が利かないと判断されて良い評価がもらえません。
また、素直すぎるとズル賢い人に出し抜かれて評価が得られません。
間違ったことはしていないのに評価が上がらないため、不当な評価をされていると思ってしまいます。しばらくすると、正当な評価をしてくれる環境を求めて転職してしまいます。
プライドが高すぎる
プライドが高い人は自分の仕事に自信を持っていることが多いです。自信を持つのは良いのですが、自信を持ちすぎると完璧主義になってしまいます。
完璧主義は作業効率を落としたり、他人にまで完璧を求めたりなど、職場では厄介な存在となりがちです。
職場から厄介者というレッテルを貼られると、自分は間違っておらず、周りが間違っていると不満を持ち始めます。その不満が溜まると、自分の考えが正しいと認めてくれる環境を求めて転職してしまいます。
周りの意見に流されやすい
素直すぎて疑うことを知らない人は、ズル賢い人や会社に出し抜かれやすいです。
会社の募集要項には、よく仕事は簡単ですぐに覚えられる、未経験者でも安心などの文字をよく見かけます。これらの文字が本当のこともあるでしょう。
しかし、中には応募者を集めるために大袈裟に書かれたものもあります。
素直すぎる人は情報を疑うことなく、面接を受けて仕事を始めるのですが、すぐに「あれ？聞いてた話と違う」と感じ始めるでしょう。
しばらくは我慢して働くのですが、気がつくと思っていた環境と違うことから転職してしまいます。
計画性がなく気分で仕事を選びがち
仕事選びをする際には、数年や十数年、何十年と先を見越しておかなければなりません。
そのため、仕事を選ぶ際には、適性を確認したり、スキルアップやキャリアアップの計画を立てたりなど、事前準備は非常に重要です。
しかし、仕事が長続きしない女性は、そのときの気分で選びがちです。「この仕事は面白そう」「この仕事は楽そう」など、将来のことを考えずに仕事選びをします。
また、気分で選んだため、気分が変わると「思ってたより面白くない」「思ったより楽じゃない」と判断して、すぐに仕事を辞めてしまいます。
人間関係の構築が苦手
同じ職場で長く働き続けるには、人間関係を築き、良好な状態を保つことも重要です。
転職をすれば、仕事を覚えるよりも先に、まずは人間関係を1から築くことになります。もし、人間関係の構築が苦手な場合、職場で良好な関係が築けずに働き辛さを感じてしまうでしょう。
人間関係は転職理由の定番です。働き辛さを感じたことで、転職してしまいます。
また、転職した先でも同じことを繰り返して、すぐに転職します。
仕事以外のメンタル消耗が激しい
仕事のモチベーションは、仕事が原因で下がるとは限りません。プライベートで嫌なことがあった場合でも、仕事のモチベーションが下がります。
もし、恋愛や趣味などの仕事以外の場所でメンタルを消耗し尽くすと、働く気力を失ってしまうでしょう。
職場では問題なく仕事をしていたのに、どんどん仕事への集中力がなくなっていくので、職場ではやる気がなくなったと勘違いされることも多いです。
仕事のやる気はなくなり、職場からは冷ややかな視線を送られるようになるので、仕事を辞めてしまいます。
しばらくの休養期間を過ごすと仕事探しはするのですが、再び仕事以外の場所でメンタルを消耗して、再び仕事を辞めてしまいます。
ストレスが体調に出やすい
ストレス耐性は人によって異なります。難しい仕事を与えられたわけでもなく、人間関係が良好に見えても、実はストレスを感じている人もいるでしょう。
また、ストレス耐性が低いことで、身体にかかる負担も大きく、体調は崩しやすく、モチベーションも下がりがちです。やがては今の職場で働くことに限界を感じて辞めてしまいます。
ただし、転職をしてもストレス耐性が上がるわけではないので、新しい職場で同じことが繰り返されます。
恋愛依存症の気質がある
恋愛依存症の気質がある人の生活の中心は恋愛です。そのため、仕事そっちのけでプライベートを優先し、彼氏のことばかり考えているので、仕事に悪影響を出しがちです。
また、恋愛を優先しすぎることで、仕事以外の場面でメンタルも消耗しがちです。
片思いを楽しむタイプや叶わぬ恋を楽しむ悲劇のヒロインタイプの恋愛を好む人であれば、特にメンタルの消耗が激しいでしょう。
メンタルの消耗が激しいので、どんどん仕事へのモチベーションを下げ、気がつくと仕事を辞めています。
結婚していて経済的に頼れる
結婚しても仕事を続ける女性はいます。しかし、仕事を続けることにしたものの、夫の収入が十分にあれば自分は無理してまで働かなくても良いと思いながら働く女性もいるでしょう。
無理に仕事をする必要がない状況から、仕事へのモチベーションが上がらなくなり、結局は会社を辞めてしまいます。
会社を辞めてパートに切り替える女性もいるでしょう。ただ、パートも場合も同様で、モチベーションが上がらずにすぐに辞めてしまいます。
パートの場合は正社員よりも仕事が始めやすく、辞めやすいことから、働いては辞めを繰り返しがちです。
人の嫌な部分が見えるとモチベーションが下がる
世の中には出世のためにズル賢く立ち回る人もいれば、性格があまり良くなくて悪口や無視などの職場いじめをする人もいます。
真面目で素直すぎる人であれば、これらの人を見たり、接したりなどすると、嫌気を感じてモチベーションを下げてしまうでしょう。
モチベーションを維持するために、転職によって嫌な人がいない環境を探そうとはするのですが、相性の悪い人は会社に1人はいるものです。そのため、またすぐに転職することになってしまいます。
非正規雇用で待遇が悪い
非正規雇用労働者の割合は男性よりも女性の方が多いです。
非正規雇用であれば、正規雇用と比べて給料が低くなったり、任せてもらえる仕事に制限がかかるなど、待遇が悪くなる傾向があります。
労働環境や条件の不満も退職理由では定番であり、新しい環境を求めて転職するのは良いことでしょう。
しかし、スキルアップや正規雇用を目指すなどの環境改善の努力や計画をせず、似たような条件で転職してしまう女性がいます。転職しても条件に変化がないので、またすぐに転職することになってしまいます。
人が続かない職場の特徴は？
仕事が長続きしないのは、本人に原因があるとは限りません。職場に原因がある可能性も考えられます。
では、職場に原因がある場合、その職場にはどのような特徴があるのでしょうか？
人間関係が悪い
円滑に仕事を進めていくためには人間関係の構築が重要です。
しかし、職場によっては派閥のようなものができていて、ギスギスした空気が流れている場合があります。
また、横暴な上司がいて職場の雰囲気が悪い場合もあったりします。
このような人間関係が悪い状態が常態化した職場では、新しく入社してきた社員は働きにくさを感じるでしょう。そのため、働きやすい環境を求めて職場を離れてしまいます。
労働環境が劣悪
ブラック企業で働きたいと思う人はいないでしょう。給料が少ないのに仕事が異常に多い、サービス残業ばかりさせられるなど、労働環境が劣悪であれば、より良い環境を求めて転職するのは当然でしょう。
仕事が続かないと言うよりも、労働者に見切りをつけられていると言えます。
ブラック企業
ブラック企業と判断される条件は、給料や残業などの労働条件だけではありません。
もし、パワハラやセクハラなどのハラスメントが横行していることで、ブラック企業と判断されることもあります。ハラスメントの防止は企業の義務です。
義務を怠る企業は信頼できないので、社員が離れていくのは当然と言えるでしょう。
社風が合わない
人と人に相性があるように、人と会社にも相性があります。
会社は組織なので、全員で同じ方向性を持って活動しなければなりません。会社の方向性は社風によって決まるので、社風が合わなければ一緒に仕事はできないでしょう。
社風はその会社に就職して実際に働いてみないとわからないケースもあります。
そのため、入社してすぐにミスマッチと判断して、すぐに会社を離れる人もいます。
仕事が続かない場合のデメリット
より良い環境や条件を求めて転職するには悪いことではありません。
しかし、入社した会社をすぐに辞めてしまうと、いろいろなデメリットが発生します。
それらのデメリットは人生に大きな悪影響を与えることもあるので、事前に把握しておきましょう。
再転を重ねると就職が難しくなる
入社してすぐに転職したり、短期間に転職を繰り返していたりすると、またすぐに転職されると思われるようになります。そのため、転職を繰り返すほど転職活動の条件はどんどん悪くなり、採用されにくくなってっていくでしょう。
履歴書の職歴を埋め尽くすような転職は避けないといけません。
辞め癖がついてしまう
退職や転職は決断力と行動力が必要になるので、大きなエネルギーが必要です。
そのため、なかなか踏み切れずに悩み続ける人も多いです。
しかし、すぐに仕事を辞めてしまう人は退職や転職の経験を重ねることで慣れてしまいます。
また、慣れているので、不満を感じるとすぐに仕事を辞める癖がついてしまいます。
辞め癖がつくことで、さらにあっさりと仕事を辞めるようになっていくでしょう。
スキルや経験が身につかない
入社してすぐに責任のある仕事を任せてもらえることはありません。まずはスキルや経験を積んだり、会社での仕事のやり方を覚えたりなど、事前準備から固めるでしょう。
もし、すぐに会社を辞めてしまうと、準備の途中でやめることになります。
また、転職すれば再び準備のスタート段階から始めることになります。
いつまでも仕事の本番が始まらないので、社会人や職種の経験年数だけ伸びていき、スキルや経験不足は伸びません。能力や実績も伸ばせないことから、キャリアアップも期待できなくなるでしょう。
女性が仕事を長く続けるための対処法
デメリットを避けるためにも、仕事は長く続けることが望ましいです。
しかし、これまで仕事が長続きしなかったこともあり、辞めたい衝動に襲われる場合もあるでしょう。
では、仕事を長く続けるためには、どのような対処をすれば良いのでしょうか？
スピリチュアルや占いに決断を委ねない
スピリチュアルや占いに自分の決断を委ねるのは、仕事が長続きしない女性によく見られる特徴です。
不安や悩みを抱えた際には、スピリチュアルや占いは問題の解決方法を考える良い指標や、苦しい気持ちを和らげるメンタルサポートなどになってくれるでしょう。
しかし、自分の考えを全て排除して100%判断を委ねるのは危険です。スピリチュアルや占いに判断を委ねるのは、他人に判断を任せることと同じです。
自分の状況を詳しく知らない赤の他人の意見が100%正しいことは、なかなかないでしょう。
また、人は自分の都合の良い情報だけを集めて、自分に都合の良い解釈をする心理現象があります。
スピリチュアルや占いを参考にしているつもりでも、ただ辞める理由を集めてしまうだけとなる場合もあるので注意しましょう。
転職のプロからアドバイスをもらう
スピリチュアルや占いは転職の専門家ではありません。転職や退職で悩んでいるのであれば、転職サイトや転職エージェントを利用して、キャリアアドバイザーにアドバイスをもらう方が良いでしょう。
転職の流れを教えてもらったり、求人を紹介してくれたりなど、的確な支援をしてもらえるので、転職や退職がスムーズになります。また、転職経験のある知人に話を聞いても良いでしょう。
ただ、できれば仕事は長続きした方が良いので、職場に関して悩みがある場合は、まず上司や同僚などの周囲の人に相談することが望ましいです。
職場の人に相談しにくければ、家族や友人などでも良いでしょう。簡単なコミュニケーションが問題を解決してくれることはよくあります。
まとめ
より良い環境を求めて転職するのは悪いことではありません。
しかし、仕事が長続きしなければ、能力も実績も伸ばせず、将来の自分を追い詰めることになってしまいます。そのため、会社を辞める前に、ひとまず冷静になり、その決断が正しいかもう1度判断し直してみましょう。