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年寄りしかいない会社|辞めて大丈夫?若手がいなくなる職場の特徴

日本では高齢化社会が進んでいます。そのため、入社したら職場の平均年齢が思ったより高くて、「年寄りしかいない会社だなぁ」と思うときが出てくる可能性はゼロではありません。

高齢者は経験値が高く、頼りになります。しかし、高齢者が多い会社は若手がいなくなる場合もあります。

では、なぜ高齢者が多い会社は若手がいなくなるのでしょうか?

また、職場に高齢者が多いということを理由に転職しても大丈夫なのでしょうか?

目次

年寄りしかいない会社は辞めるべき理由

年寄りしかいない会社は辞めるべき理由

職場に高齢者が多いと、その会社は辞めた方が良いとまで言われることがあります。

なぜ、そのように言われることがあるのか、理由を確認していきましょう。

年寄りは感情的で怒りやすい

高齢者は多くの経験を積んできています。大きな結果を出してきた人もいるでしょう。

長年かけて積み上げてきた経験や実績があることで、高齢者は自分の仕事に対して自信を持っています。

ただ、自信を持ちすぎていることで、仕事に関して指摘や意見などをされると、まるで自分のこれまでの経験や実績を否定されたように思ってしまいます。否定されれば反発心が生まれるので、ついつい感情的になりがちです。

指摘や意見をした人が自分の子供よりも若く、まだまだ経験の浅い社員であれば、なおさらでしょう。

年配の社員にちょっと意見しただけで、ビックリするくらい怒鳴られた経験がありませんか?必要以上に怒鳴られたり、気を遣わないといけない状況にこちらの心身は疲弊してしまいます。

プライドが高く非を認めない

時代によって価値観は変化します。昔であれば指導という名目で教師が生徒の頭を小突いても教育として許されていましたが、今ではそんなことをすれば大問題になるでしょう。

このようなことが許されたのは、上下関係による威厳が影響していたと考えられます。

子どもは父親に、生徒は教師に、後輩は先輩など、以前は現代以上に上下の関係が厳しくて目上の人に逆らうことは絶対にできませんでした。

また、目上の人が白い物でも黒と言えば、それは黒になる理不尽付きです。

そんな環境で育った高齢者は、目上の人としての威厳を守るため、自分に非があることが明らかでも認めません。

昔の価値観のまま接してこられることで、現代の価値観を持つ若い世代はただただ面倒と感じてしまいます。

とにかく否定から入る

高齢者は経験や実績があることで、自分の仕事に自信を持っています。

自信を持つのは良いことです。しかし、自信を持ちすぎることで、自分の考えが正しいと思い込む場合があります。

世の中では新しい技術が生まれたり、価値観が変化したりします。そのため、新しいものに触れている若い世代の方が正しい知識を持っている場合も多いでしょう。

ただ、自分が正しいと思い込んでいる高齢者は自分の経験や実績にないものは否定しがちです。

何を言っても、とにかく否定から入られてしまうので、話が進まず、仕事も止まってしまいます。

人の話を聞かない

自分が正しいと思い込んでいる高齢者は、自分の考えと違うことは頭ごなしに否定してきます。否定しかしないので、基本的に人の話は聞きません。

また、持論を展開してきて、相手が納得するまで長々と話しを続けます。

もし、その話に納得できずに反論を続けると、今度は感情的になって言葉と立場によって上から押さえつけてくる。

こちらが折れないと必ず悪い結果にしかたどり着けないため、いつしか自分の意見を言うだけ無駄と感じるようになってしまいます。

自分の能力を客観的に判断できない

自分が正しいと思い込んでいる高齢者には、意見を言っても無駄に終わるため、そのうち誰も何も言わなくなるでしょう。

その状況を、本人は周囲が自分の力を認めたと勘違いを起こします。

本人は能力が高くて周りが従っていると思っている。しかし、現実は面倒なので言うことを聞いてるだけという評価のギャップが生まれます。

自分の能力を客観的に判断できないだけであれば問題ないでしょう。ただ、能力が高いと思い込んでいることから、見当違いな指示をしたり、自分の考えを押し付けたりなどするので厄介に感じるでしょう。

自分の経験が絶対だと思っている

自分が正しいと思い込んでしまうのは、高齢者には経験があるためです。

しかし、その経験や実績は過去のものです。過去と同じ条件下であれば高齢者の経験は非常に役立つでしょう。

ただ、技術や価値観などが次々と変化する現代社会では、必ずしも過去の経験が活きるわけではありません。

むしろ、新しい技術や価値観に触れてきた若い世代の経験の方が活きるときもあります。

そのことを理解していない高齢者は自分の経験に絶対の信頼を寄せていて、無理やり現在の条件に当てはめてきます。

また、自分の経験から導き出した間違った答えを正しいと思い込んで押し付けてきます。

実務の負担が自分にくる

自分の非を認めない高齢者はミスをしても正しいと言い張るでしょう。

本人がミスを認めないので、その後のフォローが行われません。ミスのフォローは誰かがしないといけないため、周りが行うことになるでしょう。

また、単純に高齢者なので手が遅い場合もあります。仕事に遅れが出てくれば、周りがフォローしないといけません。

本人は仕事をしているつもりでも、フォローが必要になるため結局は周りの業務負担が増えていきます。

理不尽に感じることが増える

昔は上下関係が厳しく、目上の人には逆らえないのが当然でした。そのため、高齢者の中には、自分が若い頃に見てきた高齢者の影響で、昔の価値観を持ってしまっている場合があります。

昔の価値観を持っていることで、無理な指示をしたり、反論する若い世代を感情的になって押さえつけたりするのです。

また、仕事で尊敬できれば良いのですが、新しい仕事でわからないことがあると、若い人に丸投げしたりなどします。

理不尽と思える立ち回りばかりするので、強いストレスを感じるでしょう。

若手が辞めていなくなる会社の特徴とは

若手が辞めていなくなる会社の特徴とは

企業に高齢者が多くなると、若手社員の離職率は高くなると言われています。

しかし、高齢者が多い職場でも若手が離れない会社はたくさんあります。

高齢者が多くて若手が離れる会社と、そうでない会社にはどのような違いがあるのでしょうか?

若手を育成する力がない

高齢者が原因で若手社員が離れていくのは、会社が高齢者の振る舞いを許しているためです。

もし、高齢者が若手社員に理不尽な態度を取っていることを会社が注意して対応すれば、若手社員は会社を離れないでしょう。

それができない会社は、入ってきた若手社員を高齢者に育成させようとして、若手社員が高齢者の振る舞いに耐えきれずに去っていくことを繰り返してしまいます。

また、若手を育成できないので、会社には高齢者ばかりが残っていきます。

先輩社員の覇気がない

高齢者の理不尽な振る舞いに耐え、会社に残り続ける若手もいるでしょう。しかし、理不尽な指示や感情的な言葉に耐えながらの仕事なのでストレスは大きいです。

そのため、新入社員が先輩社員に頼ろうとしても、覇気が感じられず、頼りなく感じてしまいます。

頼りない先輩社員を見て新入社員は去り、高齢者の理不尽に耐える先輩社員は職場の影響を受けて昔の価値観になった高齢者に育ってしまいます。

余計なことに労力を使う

昔の価値観を持った高齢者が職場に多くいると、感情的にならないように気を遣ったり、上司のミスをフォローしたりしなければなりません。

これらは本来、部下がしなくても良いものが多いです。余計な労力を使う必要が出てくるので、若手社員は仕事がスムーズにできなくなったり、尊敬できない上司のもとでは成長が期待できないと感じたりなどするでしょう。

会社が何の対策もしなければ、若手社員は見限りをつけて退職してしまいます。

部下が意見ができない

入社したての時期は、誰でもモチベーションは高いでしょう。若手社員が離れない会社は、若い世代を活躍させて最初のモチベーションをうまく維持しています。

しかし、高齢者の多い職場では若手が意見すると、頭ごなしに否定されてしまいます。若手社員はまるで「黙って言うことだけ聞いていろ」と言われているような感覚になるでしょう。

意見するなという状況にモチベーションを落としていった若手社員は会社を離れていきます。

仕事以外の余計なことに労力を使う

昔は先輩に誘われて仕方なく飲みに付き合うというのはよく見た光景です。

しかし、価値観の変わった現代では、嫌がる部下をしつこく誘うのは仕事の範囲を超えた言動としてパワハラになります。

どの企業でも今はハラスメントが起こらないように注意しているでしょう。

それでも、昔の価値観を持ったままの高齢者社員は、上司によく飲みで連れ回されたという経験から、同じことをしてしまいます。

仕事が終わってから連れ回され、余計な労力や時間を使わされることで若手社員は心身が疲労します。

パワハラが放置されている

昔の価値観のままでいると、飲みの誘いのように自分がパワハラをしていると気がつかない場合もあるでしょう。

似たようなケースとして「昔はもっと遅くまで働いた」「やれと言われたらやれ」など、無茶な仕事の強要もあります。

パワハラの防止はすでに義務化されているので、パワハラ被害を受けているなら会社に環境の改善を求めるという手もあります。

会社によっては相談に対応するための制度があったり、ハラスメントを解決するためにサポートしてくれたりするので、うまく利用すると良いでしょう。

ただし、社長が昔の価値観を持った高齢者だった場合はあまり期待できません。

高齢社員のパワハラを放置するのは会社の責任です。責任を果たせていなければ、社員が離れていくのも当然でしょう。

参考:厚生労働省|労働施策総合推進法に基づく「パワーハラスメント防止措置」が中小企業の事業主にも義務化されます!

給料が安すぎて家族を養えない

自分が正しいと思い込む高齢者は、意見が一致しない場合は全て間違いと認識してしまいます。そのため、やる気のある若手社員が積極的に意見を出すと、それは全て間違いと判断されて謝った評価をつけられる危険性があります。

評価が下がれば給料は上がりません。仕事をどれだけ頑張っても給料が上がらないのはブラック企業の典型です。

また、給料が上がらない状況に「これでは生活ができない」「このままでは家族を養えない」などと判断して、社員は離れていくでしょう。社員を会社に留めるには、正当な評価が不可欠です。

年寄りばかりの会社で働き続けるとどうなる?

年寄りばかりの会社で働き続けるとどうなる?

「年寄りばかりの会社でも、仕事だから我慢しなければいけない」と思って、働き続ける人もいるでしょう。

しかし、高齢者の多い会社で働き続けることにはリスクがあり、すぐに転職すべきと言われることもあります。

では、高齢者の多い会社で働き続けると、どのようなことが起こるのでしょうか?

キャリア停滞のリスク

高齢者ばかりの会社では、正当な評価が得られない危険性があります。そんな会社で働き続ければ、昇進は期待できないでしょう。

ただでさえ、ミドルシニア(40代〜60代)人材のキャリアの停滞は発生しやすく、悩む人は多くいます。

もし、40代まで正当な評価を得られずに働き続けてきたとなれば、その後のキャリア停滞のリスクも高まっていくでしょう。

気がつけば、同世代は出世してバンバン仕事で活躍しているのに、自分は係長で中間管理職として会社から良いようにこき使われるという状態に陥ってしまいます。

世代間ギャップで対人関係の苦悩が増える

若い世代を育成する力がなく、高齢者だらけとなった会社は30代〜50代のような中間層となる年齢の社員が少なくなります。

そこにポツンと20代の若者が放り込まれて、60代の人たちと仲良くしろと言われても辛いでしょう。

場合によっては、価値観どころか使う言葉すら伝わらない可能性もあります。

さらに「若い者はこんなこと知らないだろ?」「そんなことも知らんのか?」などと高齢者によってたかって馬鹿にされたような言葉を投げつけられることもあるでしょう。

若い社員は世代間のギャップを痛感させられ、人間関係はうまく築けずに悩みを抱えて仕事をしなければいけません。

スキルアップ速度が鈍化する

間違った指示を出される、意見は聞いてもらえない、正当な評価が得られないなど、年寄りばかりの会社では理不尽なことばかり起きます。そのため、仕事で結果を出すこともできなければ、成長の機会も奪われ、キャリアが停滞するリスクがあります。

20代で入社して職場の老害に10年以上耐え、30代や40代で耐えきれなくなって転職を決断。そのときに、スキルが半端で実績なしであれば、転職が厳しくなるのは目に見えています。

スキルアップ速度の鈍化や会社の将来性が感じられないなどの場合、見限りの判断は早い方が良いでしょう。

職場の老害対策ってある?

職場の老害対策ってある?

職場で老害が起こっている場合、無理に我慢する必要はありません。

いくつか対策方法があるので、困っている人は実践してみましょう。

話を聞いてあげる

いくら面倒な存在でも高齢者は経験豊富であり、経営者や管理職であったりして立場も上です。

そのため、まだ未熟な若い世代とは見えている世界が違ったり、より多くのことを考えている場合もあります。

しっかりと話を聞けば、気分で理不尽な指示を出しているのではなく、しっかりした理由が判明することもあるでしょう。

自分の目線だけで高齢社員の考えは間違っている、価値観が古いなどと決めつけると老害社員と変わりません。まずは上司の考えを把握してみましょう。

お世辞を言っておく

しっかり話を聞いた結果、ただ価値観が古くて自分勝手な振る舞いをしているだけの高齢社員と判明する場合もあるでしょう。

このタイプは自分が他人に迷惑をかけていると気がついていない場合が多く、話も聞いてくれません。そのため、相手に寄り添ったり、変化を求めたりするのは諦めた方が良いでしょう。

適度にお世辞を言って気分を良くしたり、なるべく関わらないようにするなどが手っ取り早い対処法であり、職場で波風を立てずにやり過ごすコツです。

どうしても合わない老害は無視する

お世辞を言ったり、なるべく関わらないようにしようとしても、自ら近づいて来てちょっかいをかけてくる厄介な高齢社員もいます。

本人は部下の相談に乗ったり、仕事のアドバイスをしているつもりなのでしょうが、結局は老人の持論なのであまり役に立ちません。

役に立たないのであれば、接しても意味はないと割り切って、気を遣うことをやめて仕事に専念しましょう。

相手にされてないと理解してもらうことで、少しずつちょっかいを出してこなくなります。

また、仕事をしているので話を聞かなくても文句はつけられません。

転職を検討する

高齢社員が定年退職するまで待つというの1つ方法でしょう。しかし、65歳を超えても再雇用で会社に採用してもらい、同じ職場で働き続ける人もいます。

老害が起こっていると大きなストレスを受けるので、先の見えない我慢は望ましくありません。

もし、ストレスでメンタルをやられてしまうと、仕事そのものができなくなってしまいます。

また、正当な評価をされなくて、年収は増えず、スキルアップもできない危険性もあります。

給与が増えなければ生活はできません。成長ができなければ転職する際に不利になります。

未来の自分の首を締めないためにも、転職も検討しておきましょう。

もし、転職が厳しい場合は、部署異動を希望してみましょう。部署が変わることで、古い価値観の上司から逃げ、新しい価値観を持った上司と出会える可能性があります。

まとめ

まとめ

高齢者は経験が豊富で実績もあるため、基本的には頼りになる存在です。

また、年上で人生の先輩なので、尊敬すべき対象です。しかし、会社によってはその高齢社員が集まって、職場に老害を起こす可能性があります。

職場で老害が起こっていると、キャリアの停滞や成長の阻害など、いろいろなリスクを負うことになります。

仕事を続けていくためにも、高齢社員のことで悩んでいるならば転職も選択肢の1つとして考えてみましょう。

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