仕事しないおじさんは、どこの会社や職場にも1人くらいはいるものです。
あなたの身の回りにはいませんか?
仕事しないおじさんがいると、仕事をしなかった分のしわ寄せが自分たちに回ってきます。
また、注意してものらりくらりと言い訳をされて、ストレスが溜まってムカつくだけ。
まるでモンスターのような仕事しないおじさんが職場にいる場合、どう対処すれば良いのでしょうか?
仕事しないおじさんの対処法
仕事しないおじさんはストレートに注意するだけでは、いつまでも仕事をしません。
仕事しないおじさんに仕事をさせるには適切な対処法が必要なので、最初に確認しておきましょう。
業務を可視化する
仕事しないおじさんのよく使う言い訳は「自分は仕事をやっている」です。
仕事はチームで分担して行ったり、作業量が数値化できなかったりするものがあります。誰が、どれだけの仕事をしたのか、明確ではないので、やっているふりだけして言い逃れてしまうのです。
しかし、仕事をしていないことを明確にしてしまえば、言い逃れはできません。
仕事を分担しているなら、名前と仕事をリスト化して、個人ごとに作業量や進捗状況を数値化するなどしましょう。
仕事しないおじさんが本当に仕事をしているのか目で確認できるようになり、仕事をしていない事実を突きつけられます。
業務の状況を可視化することで「自分は仕事をやっている」という嘘が通らなくなるので、効果的な対策でしょう。
得意なことをお願いする
仕事しないおじさんは苦手なこと、嫌いなことをとことんやりたくないと思っている場合があります。
本来は苦手を言い訳に仕事を避けることはできません。
しかし、仕事しないおじさんは「他にすることがある」「自分がやるより、あの人がやった方が良い」などと言って、やりたくない仕事から逃げます。
ただ、やりたくない仕事以外はこなすので、仕事しないおじさんにはできるだけ得意な仕事を与えてあげましょう。仕事から逃げる頻度が下がるはずです。
意識的に褒める
ネガティブ思考が強すぎることで仕事しないおじさんとなっている人もいます。
「自分ではうまくできない」「失敗するのが怖い」など、自分が仕事をすることで周りに迷惑をかけるのではないかと恐れています。
周りに迷惑をかけることが怖くて、なるべく自分では仕事をしないように、仕事から逃げてしまうのです。
仕事から逃げる原因がネガティブ思考なので、仕事を褒めてあげるようにしましょう。
意識的に褒めるようにすれば、仕事しないおじさんは自信を持てるようになり、仕事から逃げにくくなります。
あえて相談や質問をする
ネガティブな性格が原因で仕事をしないのであれば、自信も持たせてあげることで仕事をするようになります。そのため、褒める以外にも、仕事しないおじさんに仕事の相談や質問をしてあげましょう。
相談や質問して「自分を頼ってくれている」「自分も役に立てる」などと思ってもらうことで、仕事しないおじさんは自信を持ってくれるでしょう。
また、自信を持つことで仕事もやってくれるようになります。
職責上位の人に相談する
仕事しないおじさんは、立場が同程度の同僚やチームメイト、ちょっと立場が上の上司やリーダーに注意されたくらいでは、態度を改善しない場合があります。
自分たちの身の回りの人たちで注意して、態度を改めないのであれば、部長や社長などの上の立場の人に相談しましょう。
仕事しないおじさんも生活のために仕事をしているので、立場が上の人に相談されたり、注意されたりなどすることを恐れています。そのため、偉い人から1度ガツンと注意してもらうことが有効です。
自分の仕事に集中する
どれだけ注意しても、誰から注意されても、態度が改善しない強者の仕事しないおじさんもいます。
この手のタイプは仕事をしてもらおうと思っても、手間も時間も無駄になることが多いです。
自分の仕事をする時間がなくなり、イライラするだけなので、もう放っておいて自分の仕事に集中しましょう。
場合によっては、仕事しないおじさんが仕事をしないことを見越して、先にカバーしてしまいましょう。
仕事しないおじさんが喜ぶだけの対応に思えますが、会社は正当な評価をしてくれます。仕事を頑張る自分は評価され、仕事しないおじさんの評価は落ちていくはずです。
耐えられないなら転職も検討する
仕事しないおじさんが仕事をしないとしわ寄せが自分に回ってくる可能性があります。
仕事のしわ寄せがあることで体力的に辛さを感じることもあるでしょう。また、状況が改善されないことで心理的負担を感じることもあるでしょう。
そのため、もし我慢しながら仕事を続ければ、心身が疲弊して仕事ができなくなる危険性があります。
仕事しないおじさんのせいで、自分が潰れて人生を狂わされてしまうのはおかしな話です。
これからも仕事を続けるためにも、状況に変化がなかったり、環境に耐えられないなら、転
職して仕事しないおじさんから逃げることも検討しましょう。
もし、退職が厳しいなら、人事や上司に部署異動できないか相談してみましょう。
仕事しないおじさんに共通する特徴
仕事しないおじさんの近くにいると、しわ寄せが回ってくる可能性があるので、距離を取ることが望ましいです。
ただ、仕事しないおじさんを見極められないと、距離を取ることはできません。そのため、仕事しないおじさんが持つ特徴についても把握しておきましょう。
仕事に対する意欲がない
仕事しないおじさんはやる気がなく、常に仕事から逃げて楽する方法や、楽をしながら給料をもらう方法などを考えています。
残業して仕事を頑張っていると思いきや、ただサボりながら残業代を稼いでいるだけのこともあります。
仕事から逃げることが癖になっているので、仕事のスキルは一向に上がりません。
また、仕事のスキルが上がっていないことで「自分がやると失敗するかもしれない」「自分がやるよりも他人がやった方が良い」などと、自分が仕事しない方が良い理由まで作っていきます。
そのため、成長意欲がない人は、仕事に対しての意欲がない人であり、仕事しないおじさんの可能性があるので、あまり近づきすぎないようにしましょう。
批判的な立場で課題を指摘する
仕事しないおじさんは仕事をしているふりをしながら、仕事から逃げます。
会議や議論の場で仕事しないおじさんは、問題点を指摘してきます。
一見すると、問題の解決のためにアイデアを出しているように思えますが、仕事しないおじさんがするのは批判的な立場で課題を指摘するところまでです。具体的な改善や解決方法の提案や実行はしません。
問題点を指摘することで「この作業はまだ実行に移すべきではない」「問題が解決しないなら私はやらない」などと言って、仕事から逃げます。
また、仕事から逃げれば、その仕事は他の誰かがしないといけません。
もし、自分の逃げた仕事を誰かがミスすると、仕事しないおじさんは「だからやりたくないと言った」と大きな盾を手に入れてしまいます。
盾を手に入れた仕事しないおじさんは、「前に私の言うことを無視したから失敗した。だから、今回も私はやらない」と、次の仕事からも逃げます。
否定的な口だけ出して、何も行動しないのは仕事しないおじさんの可能性があり、仕事や責任を押し付けられる危険性があるので注意しましょう。
ブライドがやけに高い
仕事しないおじさんは、仕事から逃げるために批判的な立場に身を置きます。
周囲の意見や仕事を批判するので、自分の考えは正しいと周りに思わせないといけません。そのために、仕事しないおじさんはやたらと自分の考えを押し通そうとしてきます。
1人だけ反対意見を主張する姿はプライドの塊のように見えるでしょう。
しかし、そんなカッコ良いものではなく、ただ仕事がしたくなくて必死なだけです。不自然なほどプライドが高く、自分の考えを主張する人にも注意しましょう。
仕事をしているふりをする
仕事しないおじさんは仕事をしているアピールが上手です。
会議で批判的な意見を言うのも、自分の考えを無理に貫こうとするのもアピールと言えるでしょう。
また、仕事をしているふりをする経験を積んでいるので、アピールが効率的です。偉い人の前では仕事を真面目にしたり、積極的に発言したりなどします。
しかし、現場では周りから見て明らかにわかるくらい仕事をしていなかったりします。
偉い人には気に入られ、現場では嫌われている人も仕事しないおじさんの可能性があるので、注意が必要です。
責任逃れがうまい
仕事しないおじさんは仕事をしないのでスキルが身についておらず、仕事ではミスすることもあります。
また、仕事をしないことをいつまでも指摘されずに済むわけもありません。
仕事しないおじさんがこれらの自分の立場が危うくなるような場面をやり過ごせるのは、責任逃れがうまいためです。
他人が仕事でミスしたときに、自分は何もしなかったくせに「だからやりたくないと言った」と言います。
偉い人が見ていないことをいいことに「自分は仕事をやっている」と平気で嘘をついたりします。
これらも責任逃れのための言葉と言えるでしょう。言い訳や嘘が多く、責任感を感じられない人は仕事しないおじさんの可能性があるので注意しましょう。
自分本位の姿勢になっている
仕事しないおじさんが仕事をしないことで、他の誰かにその仕事のしわ寄せが回ります。自分のせいで他人に迷惑をかけていると思うと、申し訳ない気持ちになるものです。
しかし、仕事しないおじさんの場合は周囲への迷惑はお構いなしです。自分がいかに仕事から逃げ、楽をするかを優先しています。
そのため、自分のやりやすい仕事しかせず、やりたくない仕事からは逃げます。周囲のことを考えず、自分勝手な振る舞いをしている人には注意しましょう。
仕事しないおじさんが発生する理由
仕事をせずに給料だけもらうのは、明らかに悪いことです。しかし、その悪いことを仕事しないおじさんは平然とやってのけています。
では、なぜ仕事しないおじさんは仕事をしなくなってしまうのでしょうか?
現場から離れて久しいため実務ができない
仕事しないおじさんの中には立場が上の人もいて、管理職に就いていることも意外と多いです。
現場を指導する立場となったことで、部下に仕事を任せて本人は仕事をしなくなるでしょう。
何でもかんでも部下に仕事を押し付けてしまうので徐々に能力が落ちていき、いつの間にか自分は実務が全くできない状況となります。
そのため、仕事をしようにも、できない状況に陥って仕事しないおじさんと化している場合があります。
また、このパターンで仕事しないおじさんが発生した場合、部下に仕事を無理に押し付けるので、パワハラと判断されて大きな労働問題も同時に発生させがちです。
経験や見識が賞味期限切れになっている
仕事しないおじさんはいい年齢で、長く勤務してきたので、それなりに経験や知識を身につけてきているはずです。
しかし、経験や知識には賞味期限があり、常に新しいものを取り入れていかないと、使い物にならなくなります。
仕事しないおじさんは、仕事をしないので新しい経験や知識が入ってきません。
過去に得た賞味期限切れの経験や知識は仕事で活用できないので、仕事ができるふりをしながら、仕事から逃げ回るようになります。
リストラされないのを知っている
もし、会社がただ仕事をしないという理由で社員をクビにすれば、不当解雇となって大問題となるでしょう。
仕事しないおじさんは自分が簡単にはクビの対象にならないことを理解しているのです。
そのため、クビにできない立場を利用して、平気な顔をして仕事をしなくなります。
ただ、仕事をしなければ成果があげられず、会社からの評価が上がらないので出世はできません。
しかし、仕事しないおじさんはいかに楽に仕事をして給与をもらうのかを重視しています。
給与は生活できる額を、定年までもらい続けられれば良いと考えているので、仕事をしないで下がっていく評価もあまり気にしていません。
自分がやらなくても職場が回る
仕事しないおじさんが仕事をしなくても、他の誰かがカバーします。そのため、仕事しないおじさんが仕事をしなくても、現場の仕事は回るでしょう。
自分が何もしなくても現場が回ることを知ったことで、仕事をしなくなってしまいます。
これが仕事しないおじさんができる定番パターンです。
ただし、仕事をしない人がいることで、他の人の負担が増えてしまいます。本来であれば、罪悪感で仕事をするところです。
しかし、仕事しないおじさんは自分さえよければ良いという考えなので、気にせず仕事をしません。
仕事しないおじさんが与える悪影響とは?
仕事しないおじさんが職場にいると、しわ寄せで周囲の仕事の負担が増えます。
また、しわ寄せによる負担以外にも、いろいろな悪影響が起こります。仕事しないおじさんがどれだけ職場にとって迷惑な存在であるか把握するためにも、最後に他の影響も確認しておきましょう。
周りのモチベーションが下がる
職場に自分だけ仕事をせずに楽している人間がいるのは、気分の良いものではありません。
仕事を押し付けられていると思うとなおさらでしょう。
懸命に仕事をする人からすると、理不尽な状況に不満を感じてモチベーションを下げてしまいます。
また、職場全体のモチベーションが下がれば、企業全体の生産性を落とすことになるでしょう。
社内にたった1人だけだったとしても、仕事しないおじさんは組織全体に悪影響を与える危険な存在なのです。
職場の雰囲気が悪くなる
仕事しないおじさんが職場にいれば、注意しないわけにはいきません。
しかし、職場で注意をしたり、注意して仕事しないおじさんと衝突したりすれば、職場の雰囲気が悪くなってしまいます。
場合によっては仕事しないおじさんを中心に職場の人間関係が崩壊していくということも…。
職場の雰囲気が悪くなることも、モチベーションに影響します。必要な注意をしただけなのに、そのせいで職場に悪影響を出るので、仕事しないおじさんは非常に厄介です。
誰かに仕事のしわ寄せがいく
仕事しないおじさんの1番の問題点は、やはりしなかった仕事のしわ寄せが周囲に回ってしまうことです。
本来であれば、しなくても良かったはずの仕事が発生するので、仕事量が増えてしまいます。
ただでさえ忙しいところに仕事が増えれば効率重視になり、質が下がる危険性があります。
仕事の質が低下すれば、会社の価値が下がるでしょう。
仕事しないおじさんが会社に与える影響は大きいので、なるべく早く対処することが重要です。
まとめ
仕事しないおじさんは職場に1人はいるものです。そのため、悩みの種となっている人も多いでしょう。
しかし、正面から注意するだけでは態度の改善は期待できず、メンタルをすり減らすだけです。
相手にするだけ時間の無駄なので、距離を取ったり、上の人に対応を任せるなどして、自分は自分の仕事に集中しましょう。